この世の限り








 百年前、巨人が人類へ進攻を始めたのをベルトルトはやはり高い視点から見ていた。
 その時にはライナーが隣にいて、ベルトルトは恐怖を知らなかった。
 最初に絶望したのはそのライナーが死んだ時だ。
 どうして死んだのかは覚えていない、思い出したくも無いので必死に忘れた。
 ただライナーがこの世界に居ないのなら自分も到底この世界で生きていられないのだと摂理を知る。
 ベルトルトは自ら命を捨てた。
 そうしてまた生まれ、少し待っても会えず、絶望しまた死んで、生まれた。
 数度繰り返して会えたのはおよそ百年後である。
 ライナーもベルトルトを探していたらしいのだが、中々縁が交わらなかったようだ。
「絶対守ってやるから死ぬんじゃねぇぞ。一度お前の死体を見ちまった時があって、ああ…」
 ほとほと嫌そうに言うライナーをベルトルトは心底愛おしく思った。
「その直後に後を追ってくれた?多分、僕そのライナーの死体見てるね」
 まぁ1歳差でまた出会えたなら上々かな。
 ベルトルトは恐怖を知って、少し泣き虫になった。
 でも知っていることが多いのは悪くないとライナーはまたベルトルトを甘やかすようなことを言う。
 ベルトルトは少し俯いてライナーと額を合わせる。
 繋いだ手はどこか冷えていたが、柔らかかったし血の通う匂いがした。
 堪らず抱きしめた君が、僕を抱き返してくれることを知っている。





















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「また一緒にいてもいい?」

ノエインの次はファンチルから引用…だと…!?
すみませんすみません実にすみません!!!!!
この形式でいくと年の差ベルライもできそうで可能性無限大。
あー明日の別マガが怖い…ホント毎月辛いっすー。