天貝はそこで立ち止まった。 随分毛色の違った人間が目に付く護廷でも、金色と銀色が並んでいるのはまた珍しく思えたからだ。 どの隊の所有でもない天下御免の社の格子窓から見える回廊の端に見えた人影二つはすぐに視界から消えた。 随分睦まじそうだ、先を歩いていた男の口の端が上がっているのが見えたのでそう思うだけかもしれないが。 そういえばあの上背の高い銀髪の方は見たことがあったように思う。だとすれば上位席官、確か奇数の隊ではなかったか。 「まぁ、いいさ」 思い出したところでどうせ今回の長期任務を終える頃には護廷も丸きり現状のままではない。すぐに役立たなくなる情報である。 何年経とうと今の二人が一緒に居たならばすぐそれと分かるだろう。名や所属はその時訊けば良い。 虚討伐遠征部隊の編成通達を受けた者が隣室に揃ったと後ろで声がした。