要求します 20110505 |
跡部は金を惜しまないがそれでいて行動も言葉も惜しまないタイプだった。 だから人望高いのだろう、実際言う時にはどんなクサい台詞でも言ってのける姿はいっそ敬服に値する。 と、部活で長いこと時間を共有していた同級生達は思っていたのだが、件の彼は頭半分くらい小さいジローに言葉を要求されて詰まっていた。 「ていうかまだそれ言ってなかったんかい」 ああ忍足が我慢できずにツッ込んでしまった。 宍戸が肝を冷やしたが跡部は気付いていないようだ。向日が後ろで安堵の息を吐く。 ジローは気紛れであるが我儘はそんなに言わない。 また何故だか勘もいいので、相手に無理強いして言葉をわざわざ要求するようなこともついぞ無かった。 そんなジローがほんの少し出した我儘だ。 しかしやはりジロー自身本意では無いのか、「やっぱいい」と踵を返した。 見てるこっちがちょっと引くような速さでそのジローの小柄な手を跡部が掴む。 「いいか」 跡部の声が上ずっている。正直怖い。 「俺様にこれだけのこと言わせんだ、これからずっと言ってやるからな!」 そう宣言した跡部が息を深く吸って口を開ける。 |
マスコット 20111028 |
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