春の最後のいろどりと 20070413


 海に広がっていく桜のはなびらを見ていた。
「精市」
「ん、今行く」

 河に落ちた桜のはなびらが海に溜まって広がるのを見ていた。
「これを見ると春が終わるなって思うよねー」
「感傷に浸っている暇は無いんだがな」

 白に近いはなびらで海が染められていくのを見ていた。
 そしてもう見ない。

 じきに大会が始まる。












ほんの可愛い我儘である 20080206


「せいいち」
「いつもでしょそれ」
「ゆっきー」
「嫌」
「むらむら?」
「何でそこチョイスするかな」
「いっちゃん」
「分かりづらい!あと六角にそんなんいた気がするし!」
「…せーちゃん?」
「あ、いいねそれにしよう!決定ー!」
「やれやれ」
 といった具合で、柳蓮二は幸村精市の誕生日である三月五日から一週間、彼を「せーちゃん」と呼ぶことになった。