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「誕生日が分かってるっていうのはいいことなんじゃねぇか」
「何だお前、誕生日に不満でもあるのか」
スクアーロの誕生日は、誕生日を持たなかったスクアーロにXANXUSが適当に付けたものだ。今スクアーロが自分には誕生日が無いような口ぶりをしたのでXANXUSはそれに引っかかった。
「そんなこと、無いでスよ?」
超直感を持つXANXUSが付けたのだからこの誕生日はあながち間違って無さそうだとスクアーロは思っている。それは本心だ。
ところがXANXUSはスクアーロを拳で殴りつけた。
「何だってんだぁ!!?」
「お前が敬語使うと碌な事がねぇんだよ」
「はぁ左様ですか」
するとXANXUSはもう一度振りかぶる。
「わーばか!!」
「誰がバカだこのバカ!!」
スクアーロは文句を言いつつもXANXUSへの身支度の手は止めなかった。だがネクタイを手にしている今、動揺したフリをして思い切り首を絞めてやろうかと思案したがそれに感付いたらしいXANXUSがにやりと壮絶に笑ったので大人しくネクタイを締めることにする。
不機嫌だったはずの上司はどうやらそれなりに機嫌が良くなったらしい。超直感など無くともそれくらいは分かる。ただなぜこのタイミングで機嫌が良くなるのか、そこは分からねえんだよなぁとスクアーロはいつも思う。
最後に上着を着せてやる。
「おう、いい男じゃねぇか」
「当たり前だろうが誰に向かって言ってんだテメェ」
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