ストラトスフィア |
XANXUSがヴァリアー本拠地に足を踏み入れたのは実に二週間ぶりだった。 南イタリア屈指のマフィアの息子としての職務で離れていたわけなのだがそこはマフィア、豪遊してきたのだろう。 執務室に居る時より心なし健康そうだとスクアーロは見て思う。 スクアーロは普段からXANXUSには不要と判断し雑務には一切触れさせなかったからこのXANXUS不在時に仕事量が増えたとか内容が変わったかと言われればそうでもないのだが、XANXUSの持つ偉そうで有無を言わせない存在感はやはりこういった組織の中ではかなりの影響力がある。 つまるところ居たら楽だし便利なのだ、対外関係に関しては。殆どの人間が文句を言えないから。 スクアーロはどうもXANXUSや一部と比べると理屈っぽい。 アルファロメオから降り立つXANXUSを、スクアーロはテラスに肘をつきながら見ていた。 「んだよカス鮫」 XANXUSはスクアーロの視線にとうに気付いていたろうが、玄関先でわざわざ声をかけてきた。 「やだスクアーロ、居たんならお迎えくらいしなさいな」 出迎えをしないどころかこんな形で上からXANXUSを見ていたのでは、後で確実に殴られるか蹴られるか何か投げられるか或いは全てか。 上司が不在の間、スクアーロもそれなりに大変だったのだ。 「あ゛ー…」 突然同盟ファミリーから招待を受けたり、門外顧問からは暗殺部隊のボス代理として連れ回されたりした。 スーツを着なくてはいけなかった時には何度見てもやっぱり似合わないとベルフェゴールやレヴィにさんざっぱら笑われた。一番腹が立ったのはこれかもしれない。 「言いたいことたっくさんあった筈なんだけどよぉ」 ヴァリアーから離れてる方がアンタの体に良さそうというのは少々堪えるな、とか。 ていうか何だか腹立つな、とか。 やっぱりボスが居ないと面倒が増える、とか。 さっき仕事上の面でだけど居たら楽だとか便利だとかそういう風に考えちゃってごめんなさい、やっぱりちょっと疲れてんのかなー。とか。そんなの。 「あんたが元気ならそれでいいや」 真顔で言うものだから、XANXUSがさすがに動きを止めた。 ルッスーリアは楽しそうではあるが挙動不振にXANXUSとスクアーロを交互に見やる。 お構い無しにスクアーロは暫く無心でXANXUSを見ていた。 |
***************
「ところでボースー、スクアーロのスーツ姿の写真があるんだけど」
「五枚一組10ユーロ!!」
「………」
XANXUSもスクアーロも外交は好きそうじゃないけど向いてると思います(笑)。それぞれタイプは違うけど。
お仕事疲れ気味なスクアーロ、ボスを見て癒される。←癒し…?(笑)