愛とか恋とか








 何で捕虜がこんなに偉そうなんだろうなぁと思いつつディーノはおとなしく呼び出しに応じることにする。
 日本でディーノが手配した病院もしくはホテル内、その間の移動に関してボンゴレ最強暗殺部隊はかなり自由だった。
 荒くれ者と名高い連中がそれ以外の制限にことのほか従順にしていることにディーノは最初拍子抜けすらしたが、ボンゴレリング争奪を含んだ内部抗争にヴァリアーは完敗といって良かったし何よりナンバー1・2が揃って五体が動かせない状況を彼らは冷静に認識しているらしかった。
 呼び出されたのはその病院、幹部の最年少二人にだ。
「癪に障るけど、とんでもなく癪に障るけど、跳ね馬、ボスとスクアーロを会わせない策に乗ってくんない?」
 スクアーロはその後の身の拘束を条件に、この病院内でXANXUSの意識の回復を待っていると聞いている。
 それにしたって随分と寛大な措置である。そこに安堵しないでもないが。
「お前らはXANXUSがスクアーロを殺すと思ってるんだな」
 それはそうだ、XANXUSは一度凍結から目覚めて一番にスクアーロを殺そうとしたと聞いているので。
「アンタは違うわけ」
 さてどっちだろう。
 あの二人は傍から見れば単純明快極まりない感情しか持っていないに関わらず互いにそれを言わないからここまで拗れてしまったというくらいしかディーノには分からない。
「ばかだよね、スクが死んじゃったらボスだって絶対長生きしないじゃん。そんなのつまんね」
「…それには、同感」
 だから、もっと単純だと昔から思っていた。
「愛とか恋とか、言っちゃえばいいのに」




















***************
ディーノに「それには同感」って言ってほしかった。